浦項寄港地のおすすめの観光コースと祭りをご案内します。
浦項を体表する観光スポットをご紹介します。
竹島市場は韓国東海岸で最大規模を誇る魚市とあって、様々な水産物を手頃な値段で味わえる。旬の海の幸がたっぷり入った浦項ムルフェ(水刺身)はもちろん、季節ごとに旬のズワイガニやタコ、クァメギ(ニシンやサンマを干したもの)などもよく見かける。市場の中には水産業協同組合の魚販売場を始め、刺身屋200店あまりが軒を連ね、季節を問わず新鮮な刺身を味わうことができる。とれたての水産物を始め、干し物、農産物まで様々な食べ物があふれる大型の在来市場である。刺身通り、クァメギ通り、干し物通り、農産物通りはもちろん、食器通り、布団通り、伝統衣装通りなどそれぞれエリアごとに特化したものが売られており、好みに合わせて歩きながら楽しむことができる。
過去の痛ましい歴史を保存・記憶する、未来世代のための教訓の場 100年余り前に日本人が住んでいた日本家屋がそのまま残っている通りで、まるで京都のどこか懐かしい路地にいるような感覚を覚える。九龍浦(クリョンポ)日本人家屋通りから九龍浦港が見下ろせる丘に登って九龍浦港を楽しみ、裏に続く道に進んで九龍浦クァメギ文化館にも立ち寄ってみよう。
倭賊の侵入を防いだ護国遺跡地および流刑に処されこの地にたどり着いた有識者たちが誕生させた独特な流刑文化を一度に体験。 長鬐邑城は古くから東海岸を守るほかの邑城と同様に重要な軍事基地であり、長鬐面の東岳山から東に連なる尾根に位置し、その丘の下には長鬐川が東海に流れ込んで野原を形成している。現在は郷校のみがこの地域の住民により復元・保全されており、城壁は復元中である。浦項市長鬐面一帯は朝鮮王朝時代のソンビ(士)100人が流刑した場所として有名であり、宋時烈(ソン・シヨル)、丁若鏞(チョン・ヤギョン)のような碩学と大物学者たちが悔恨の涙を流した地である。流刑者たちは苦難の中でも書物を探求し、詩文や著書を書き、地域のソンビたちを教育しながら独特な流刑文化を誕生させた背景をもとに、流刑文化体験村をつくった。
およそ100年もの間、浦項を走っていた汽車の線路が、市民の憩いの場として生まれ変わった都会の中の森。 2015年のKTX(高速鉄道)の開通に合わせて新たにつくられた新・浦項駅に移転したことで、ここは廃線となった。線路は住宅街を突っ切る形で敷かれており、ここに都会の中の森が造成されることとなった。水景施設のウォールファウンテン、音楽噴水、スチールアート作品など未来志向型の都市再生とグリーンエコシティ造成が、訪れる人々の視線を釘付けにする。一方、火の庭園は線路の森を造成する過程で井戸の掘削をしていたところ、地下200mから噴出した天然ガスに火が燃え移ったのが発端となっている。当初は炎がすぐに消えるものと思って待っていたが、長期間燃え続け、ユニークな見どころを提供するため、現在の姿に形づくられた。この火の庭園も一緒に回ってみよう。
一歩踏み出す毎にロマンがあふれる、家族連れだけでなく、恋人同士のデートコースにも好評。 韓国で最も標高が高い樹木園(海抜650m)であり、韓国最大規模の樹木園(2,727ha)でもある。自然体験学習と学術研究のための保存区域が共存する場所で、1,500種類あまりの多様な植物が生息している。
天恵の絶景である東海岸に沿って説話の世界へ。 三国遺事の巻一に収録された「延烏郎(ヨノラン)と細烏女(セオニョ)」の物語は、浦項地域の代表的な説話で、古代太陽神話の原型のひとつとされている(新羅第8代王「阿逹羅4年(157年)」のとき、東海の海辺に住んでいた延烏(ヨノ)と細烏(セオ)が日本に渡ると、新羅の太陽と月が光を失った。新羅の人たちが日本から送られてきた細烏の織った絹をもって天に祭事を捧げると、太陽と月が再び光を取り戻したという内容)。この説話がもとになり、東海岸に延烏郎細烏女の物語の壁を始め、文化施設である貴妃庫、韓国の伝統庭と池、迎日湾が見渡せる壱日迎(イルウォルデ)、延烏郎細烏女が乗って海を渡ったとされる亀岩、藁ぶき屋根の伝統家屋でつくられた新羅村、鉄芸術庭のアート作品など様々な施設が楽しめるようになっている。
生命の水路を走る都心の中の観光レジャー型運河。 運河の水路を使って浦項クルーズが常時行き来している。様々な種類の緑地帯が整えられていて散歩にもぴったり。浦項運河は全長1.3kmで、運河そのものはあまり長くないが、河口まで含めると8~10kmの水路の旅が可能になる。また、浦項運河の建設は、昔の水路と生態環境を復元することによって、市民の憩いの場と同時に新しい観光名所も誕生させたという点で意味を持つ。浦項運河は都市の間を細々と流れる水路を、遊覧船に乗って進みながら「水のロマン」を楽しめるエキゾチックな旅をお届けする。小さく回るBコースは往復6kmで、約30分、大きく回るAコースは8kmで、約40分かかる。海上の天気によって運行ルートは変わるが、晴天に恵まれれば浦項沖合まで進むことができる。午前10時から日没前まで利用できる。
浦項は昼間より夜が美しい。 迎日台海水浴場からはPOSCOと迎日湾を眺めることができ、きめの細かい砂浜と長い海岸線で浦項を代表する海水浴場である。韓国初の海上楼閣があり、浦項の新たな名物となっている。海の真ん中に建つ伝統楼閣「迎日台」展望台から東海の日の出を眺めると、一味違う感動を味わうことができる。POSCOの夜景は、製鉄所の外観にLED照明を用いて軽快なエネルギーとダイナミックな姿を表現している。また、溶鉱炉と煙突の構造物にポイント塗装を施し、エコなイメージを高めた。 松島(ソンド)海辺、迎日台海辺、海島公園から眺める夜景は、それぞれ違った魅力を放っている。
新羅千年の神秘を秘めた、ひっそり静かな山寺の特別な趣! 浦項市内の南、雲梯山(ウンジェサン)の麓に建てられた新羅時代の千年の歴史を持つ古寺である。吾魚寺(オオサ)は三面が山、一面は貯水池の吾魚池に繋がっており、どこの山寺でもなかなか見られない風景を誇る。新羅第26代の王「真平王」のときに建てられた寺で、当初は「恒沙寺」と呼ばれた。元暁大師と恵空禅師がここで修行していたときにどちらが法力で小川の死んだ魚を生き返らせることができるか競い、一匹は死んだままで、もう一匹は生きて力強く泳ぐのを見て、その生きた魚を生き返らせたのは自分だとふたりが言い張った。その逸話から我を意味する字「吾」と魚を意味する字「魚」を使って「吾魚寺」と名づけられたと語り伝えられている。 海抜480mの雲梯山は華やかな紅葉の名所で、秋の登山スポットとしても人気がある。元暁コース、恵空コース、大王岩コースがあり、いずれも片道約2時間(3~4km)で、雲梯山展望台まで登ることができる。
12瀑布と奇岩絶壁が調和を成す大自然の醍醐味! 浦項市北区の松羅面、淸河面、竹長面と盈德郡南亭面にまたがる内延山は、20里を越える渓谷が12個の滝と大小の沼と潭(ふち)、妓花臺、仙逸臺、鶴巢臺などの奇岩絶壁と合わさって、天下の絶景を誇っている。内延山12瀑布としてその名をとどろかせた渓谷から流れ落ちる清らかな小川を、山がやさしく包み込む姿がうかがえる。
毎朝海から昇る希望に向き合う「新千年韓民族日の出祭り」が開催される場所。 「虎のしっぽ」という意味の虎尾串(ホミゴッ)は、朝鮮半島の最東端に位置しており、韓国で最も早く日が昇る韓国で最初の日の出の名所である。16世紀朝鮮の第13代国王「明宗」の時代、風水地理学者の格庵南師古は、朝鮮半島を虎に見立て、この地が虎のしっぽにあたると記し、天下第一の吉相の地と表現した。六堂崔南善は朝鮮半島を白頭山虎が前足で沿海州をひっかく姿で描写し、日の出が最も美しいこの地を朝鮮十景のひとつとして挙げた。1908年から迎日湾沖合を照らしてきた韓国最大規模の虎尾串灯台があり、虎尾串一帯の海岸線を一望できる展望台などを備えている。